2016 年 20 巻 1 号 p. 65-74
群馬大学では,全学規模でのネットワーク更新を行い,群馬大学学術情報ネットワーク(GUNet2016)として,2016年4月より運用を開始している。本ネットワークは,幹線機器の高速化,冗長化を施した安定で高速なネットワークであると共に,ネットワークアクセス認証と動的VLANによる全学規模のネットワークである。本ネットワークの導入により,接続機器の管理者が明確となり,セキュリティインシデント時の機器特定も容易となった。また,動的VLANを利用することにより,場所単位から,人単位でのサブネット構成へと管理を変更した。サブネットはユーザの性質毎に分離され,適切なアクセス制御を行うことでネットワークの安全性を向上させた。本稿では,新たに導入した群馬大学学術情報ネットワーク(GUNet2016)の導入と現在の運用状況について述べる。