EBOT法(Elastic Box and Orthogonal Thread Method)と称するネットワーク図の描画手法を提案した.EBOT法では,箱(ネットワーク機器)には伸縮性を与え,紐(ネットワークケーブル/線分)は,可能な限り直交線分のみでネットワーク図を描画する.本法は,グラフ理論の直交グラフ描画(Orthogonal Graph Drawing)に類するが,線分の直交性を極限にまで高めた場合に,代表的な情報ネットワーク型の描画がどこまで,またどのように可能であるか,さらにはその描画に現れる情報ネットワーク上の特性を重視している.EBOT法では,ツリー構造,グリッド構造,これらのハイブリッド構造のネットワーク型を水平,垂直線分のみで描画可能であり,ネットワークの中核となる機器の視覚的な強度を高める特性を確認した.