2025 年 29 巻 1 号 p. 187-198
オープンサイエンスへの関心の高まりを受け,研究成果の即時オープンアクセス(OA)化に向けた取り組みが求められている.これに応えるため,香川大学は,論文の投稿から公開に至るフローをワンストップに支援する論文投稿・公開支援システムを開発した.実際の運用を想定したデータセットを用いた動作検証によるシステムの評価の結果,期待される動作が達成され,投稿から公開に至るフローをワンストップに支援できることが確認された.業務処理時間の削減の評価の結果,本システムを利用することで,従来の公開依頼フォームに比べ,論文の公開依頼の入力に費やされる時間が削減されることが明らかとなった.技術受容モデルによるシステムの受容性評価により,本システムは,利用者の心理的抵抗感を軽減し,その結果としてシステムの受容性を高め,利用促進につながる可能性が示された.