2000 年 4 巻 1 号 p. 3-13
最近、コンピュータネットワークを介するコンピュータシステム攻撃が増加している。そして、ネットワークセキュリティに対する関心が高まってきている。そのため、多くのネットワーク管理者は、ネットワークセキュリティの弱点を減らす方法について悩んでいると思われる。この論文では、RealSecureと呼ばれる不正侵入検出ソフトの導入事例について述べる。最初に、そのソフトの問題点を述べ、一方で、そのソフトの利点について述べる。次に、実際にそのソフトで検出された攻撃について列挙する。最後に、ネッワークセキュリティ対策の一つを提案し、その方法の効果について述べる。この論文によって、不正侵入検出ソフトの導入を検討している多くのネットワーク管理者への助けになれば幸いである。