2005 年 9 巻 1 号 p. 15-26
学内に設置された無線LANのアクセスポイントを通して,学生が所有するノートパソコンを学内LANやインターネットに接続する機会が増えてきている。このようなネットワーク環境においては,従来以上に不正アクセス,コンピュータウイルス,ワームの対策を強化することが必要である。しかし,ソフトウェアによる従来の不正アクセス検知システム(Intrusion Detection System :IDS)では,十分な対応が難しい。この問題に対処するため,本論文では従来のソフトウェアIDSと同等な機能を有し低消費電力で動作するハードウェアの開発について述べる。また,学内LANへの実装を提案する。