抄録
慢性心不全患者の今後についての話し合いに対する家族の認識を明らかにすることを目的とし,家族7名にインタビューを実施した。質的記述的方法を用いて分析し,6つのカテゴリー【話す内容や話し合った後の状況にマイナスなイメージがあり,話さないでいたいと感じる】,【折に触れて話し合いをしてもいいとは思う】,【結果の見当がつくため自分が望む話し合いにはならないと思う】,【必要性の認識に差があり患者本人との話し合いは無理だと感じる】,【話をする心の準備はできており,冷静にしっかりと患者に関する情報を把握したいと思う】,【今後のことはあえていつも通りの日常の雰囲気を崩さず話したいと思う】が抽出された。家族は話し合いが必要ないとは思っていないこと,ACP支援には患者中心の話し合いと家族主体の話し合いを組み合わせること,患者-家族間の話し合いが円滑にできるよう仲介かつ促進することが看護師の重要な役割であることが示唆された。