抄録
本研究目的は,プライマリー経皮的冠動脈インターベンション(PPCI)を受ける患者が救急外来に到着した時から,PPCI終了後,集中治療室に入室するまでの心理的状態を明らかにすることである。50~60代の患者10名を対象に半構成面接を実施した。分析の結果,54コード,30サブカテゴリ,15カテゴリが構成された。PPCI治療前(救急外来到着時から退室まで)・PPCI治療中(血管造影室入室時からPPCI治療の間)・PPCI治療後(PPCI終了時から集中治療室入室まで)の各時期で分析を行った。全期間に共通していた心理的状態として,身体的苦痛,情報提供,医療者との関係に関する内容であった。PPCIを受ける患者の心理的状態は,治療時期によって変化していた。そのため医療者は, 病院到着時よりPPCI終了後までの心理的状態とその背景を踏まえ,継続した身体的苦痛の緩和,効果的な情報提供と患者に安心感を与える関わりが必要であることが示唆された。