抄録
症例は40歳女性.検診にて胸部異常陰影を指摘され当院内科を受診した.胸部CT上,右S4に径2cm大の腫瘤影がみとめられたが,術前診断にいたらず手術目的で当科紹介となった.術中迅速診断にて悪性腫瘍の診断であり右中葉切除を行った.術後病理にて肺絨毛癌と診断され,病期はpT1N0M0 stage IAであった.術後1週間目の血清HCGとβ-HCGは高値であったが術後3週目には正常化した.また婦人科にて子宮および付属器の検索を行ったが異常なく,術後4週目より補助化学療法としてMethotrexate+Actinomycin D+Cyclophosphamideを2コース行った.現在まで術後7年,無再発生存中である.