日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
胃癌術後孤立性肺転移の1切除例
浅野 久敏荒川 智嗣加藤 大喜柴崎 隆正森 彰平大塚 崇
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キーワード: 胃癌, 孤立性肺転移, 肺切除
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2020 年 34 巻 5 号 p. 306-310

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抄録

今回我々は胃癌術後で孤立性に肺転移を呈し,切除した1症例を経験したので報告する.症例は66歳男性.胃癌に対し胃全摘術をうけ,病理組織学的検査で低分化腺癌 pT3(SS)N0M0 stageIIA(胃癌取扱い規約第14版)であった.経過観察の胸部CTで右肺中葉に17 mmの結節を指摘された.3ヵ月後に施行した経過観察の胸部CTで右中葉の結節の増大とその他の転移巣の出現を認めなかったため,切除の方針となった.

手術は胸腔鏡下右肺中葉切除を施行し,病理組織学的検査で胃癌肺転移と診断した.肺切除後3年3ヵ月経過したが,無再発生存中である.

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