日本呼吸器外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-4158
Print ISSN : 0919-0945
ISSN-L : 0919-0945
症例
迷走神経由来の後縦隔ancient schwannomaの1例
蜂須賀 康己藤岡 真治魚本 昌志
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 36 巻 6 号 p. 633-638

詳細
抄録

症例は48歳,男性.健康診断の胸部単純X線写真で異常影を指摘され当院を受診した.造影CTで左後縦隔に被膜を有する5.5×5.3×5.0 cmの腫瘤を認めた.良性囊胞性腫瘍を疑い切除術を行った.術中所見で腫瘍は胸腔内迷走神経由来であった.病理検査の結果,高度な囊胞変性を伴ったancient schwannomaと診断した.迷走神経由来の後縦隔ancient schwannomaのまれな1例を経験した.

著者関連情報
© 2022 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top