大学教育学会誌
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課題研究シンポジウムⅣ
高等教育機関における男女共同参画
─その現状と課題─
清水 栄子ダガン さがの
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2023 年 45 巻 1 号 p. 120-124

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抄録

 持続可能でよりよい世界を目指す国際目標としてSDGsが採択された.17の目標・169のターゲットが設定されており,5番目の目標として男女共同参画が掲げられている.日本のジェンダー・ギャップ指数の順位は,下位で横ばいを続けている.高等教育機関は,男女共同参画を推進するうえで,社会的に重要な役割を担っている.本研究では,高等教育機関における男女共同参画を取り上げる.

 本稿では,日本,ニュージーランド,米国の高等教育機関における男女共同参画の現状と課題について検討した.3か国に共通する点として,高等教育における女性教員の割合が徐々に増加しているが,職階が上がるにつれてその割合が減少している点が挙げられる.一方,ニュージーランドでは,性別による待遇差がほとんど見られないなど各国固有の状況も見られる.

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