大学教育学会誌
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ラウンドテーブル報告
国際認証制度「Healthy Campus」の意義と可能性
北 徹朗小林 勝法田原 亮二平工 志穂
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2023 年 45 巻 2 号 p. 121-126

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抄録

 学生の健康管理について日本では学校保健安全法や学校環境衛生基準などの法令が定められている.保健管理運営や健康診断,感染症の予防,学校医,衛生環境などの基準が定められ,これらによってどの大学でも一定の水準が保たれている.しかし,大学の壁を越えて地域社会に対する啓発活動や推進活動を行っている大学は少ない.他方,海外では2015年頃から大学の学生と教職員の心身の健康を増進するだけでなく,地域社会やより広い社会の生態系と経済の持続可能性を強化することを視野に入れた取り組みが盛んになっている.2020年からは国際大学スポーツ連盟がHealthy Campusの認証制度を開始した.しかしながら,この世界の動向に日本の大学は関与・参加しておらず得られる情報も多くない.このラウンドテーブルでは,これらの状況を把握した上で,Healthy Campus認証制度の日本の大学での意義と可能性について検討した.

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© 2023 一般社団法人 大学教育学会
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