2023 年 45 巻 2 号 p. 175-180
課題研究チーム「コロナ禍がもたらす大学教育の可能性~対象・方法・内容~」サブグループ2「ニューノーマル時代における学習環境デザインモデルの構築」では,学習スペースの設置,運営,改善に携わる教職員や学生スタッフが,その方針を確認,評価,修正するときに有用なハンドブックの開発を進めている.
本ラウンドテーブルでは,まず話題提供としてハンドブックの開発経過報告と,その構成要素の一つである,学習スペース評価システム(Learning Space Rating System,以下LSRS)を基として開発した拡張版LSRSの概要を報告し,拡張版LSRSを用いた2事例を報告した.その後,ワークショップ形式でより現場のニーズに合ったハンドブックの開発に向けた意見交換の場を設け,得られた知見を分析した.