本ラウンドテーブルでは,日本・韓国・中国・英国・米国の5か国における質保証システムの国際比較を通して,機関レベルでの教学マネジメントに資する「関係モデル」の構築可能性を考察した.その結果,共通で普遍的な「関係モデル」の構築ではなく,質保証に関して生起している各国特有のアクター間の関係性を描出し,各質保証システム全体の構造・機能・変容を解明することで,各国で最適な教学マネジメントのあり方を明らかにすることの重要性を指摘した.また,国際比較から得られた示唆として,日本はトップダウン型政策過程の中で中間団体の機能が弱いこと,大学の評価や質保証が社会や市場との関係の中に十分に位置付けられていないことを課題として指摘した.