2024 年 46 巻 2 号 p. 30-39
コンセプトマップは学生のアクティブラーニングを促すことが知られている.しかし,これらの学習効果がどのような過程を通じて学生にもたらされているかは十分解明されていない.そこで本研究では,コンセプトマップの作成による看護学生の学習過程を明らかにすることを目的とした.本研究は,授業の課題としてコンセプトマップを作成している高等学校看護科・看護専攻科1年生8名を研究対象とした.対象の看護学生にはフォーカス・グループインタビューを行い,コンセプトマップの作成による気づきや学習への影響などについて質問した.インタビュー内容は逐語録とし質的統合法(KJ法)を用いて分析を行った.結果,コンセプトマップの作成により,看護学生は【メタ認知の活用】や【知識の再構成化】,【内化と外化の簡易化】が促進され【有意味学習の経験】をしていた.また,看護学生は【知識の拡張による苦悩】を感じていたが,【ゲーミフィケーションの体験】により学習負荷が軽減されていた.さらに,自然発生的に【協同学習の実施】をしており,【ゲーミフィケーションの体験】と共に,学習過程全体に影響を及ぼしていた.最終的に,学習内容は【既有知識の応用】として他の関連する科目の学習に活用されていた.