国連が定めたSDGsの達成に関して,大学は重要な役割を果たすことが期待されている.大学は研究によってイノベーションを起こし,将来のリーダーを育成し,地域社会の発展においてもイニシアチブを発揮できるからである.日本学術会議(2017)は,大学においても「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development:ESD)」をこれまで以上に推進することの必要性を訴えている.そこで,本ラウンドテーブルでは,大学生のESDの経験と大学教育への期待を踏まえて,高大接続の観点から学生募集におけるSDGsの現状や,高校生・大学生を対象としたSDGs表彰制度をもとに,大学がSDGsに取り組む意義について議論した.