沿岸域学会誌
Online ISSN : 2436-9837
Print ISSN : 1349-6123
論文
ツバル国フナフチ環礁における沿岸域土地被覆変化の解析
桑原 祐史横木 裕宗佐藤 大作山野 博哉茅根 創
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キーワード: 環礁州島, ツバル, 衛星画像
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2008 年 21 巻 2 号 p. 21-32

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抄録

要旨:地球温暖化に伴う海面上昇の影響により,南太平洋島嶼国に顕著に現れる現象の1つとして海岸侵食が危惧されている。島嶼部における沿岸域を対象とした適応策を策定して行く際には,海面上昇や高波浪の自然現象を分析してゆくことに加えて,生活空間の都市化に伴う人為的な影響に起因する土地利用変化や沿岸植生の減少を把握しておくことが重要となる。そこで,本研究では,南太平洋島嶼国の1つであるツバル国フナフチ環礁のうち,首都が所在するフォンガファレ島を対象として,地質調査図面・空中写真および衛星画像を使用し,約20 年間(1984 年~2004 年)を対象とした沿岸部の土地利用変遷について考察を進めた。検討の結果,緑地が減少し,宅地化が進行していることが確認された。その方向性は州島中央部より端部へ向けて進んでおり,かつ,外洋側に比べてラグーン側に顕著であることが確認された。

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© 2008 日本沿岸域学会
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