日本糖尿病教育・看護学会誌
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成人期2型糖尿病患者のセルフケアの促進因子に関する研究
西尾 育子
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2017 年 21 巻 1 号 p. 19-27

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抄録

本研究は, 成人期2型糖尿病患者のセルフケアの促進因子に関する文献研究である. Web版医学中央雑誌を使用し, 『2型糖尿病』『セルフケア』をキーワードとし, 最新5年分で, 成人期を対象とした, 34文献を分析した. 分析は, セルフケアを促進する内的要因と外的要因を類似性に従い分類・コード化した. 結果, 内的要因は【糖尿病への自己効力感を高める改善法】【糖尿病と共に生きる感情の変化】【自分に合った療養行動を行う意識の変化】, 外的要因は【患者の効果的な療養行動実施に向けた医療者からの支援】【患者を取り巻く状況】などのカテゴリがそれぞれ抽出された. 本研究の結果より, セルフケアと感情が密接に関係し, 負の感情もセルフケアの促進因子に変化するという内的要因の知見, 成人期では役割を担えるよう生活を改善していくことが必要であり, 食事療法はその生活の中で2型糖尿病患者に特徴的なものであるという外的要因の知見が得られた.

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© 2017 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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