日本糖尿病教育・看護学会誌
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最新号
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委員会報告
2024年度学会賞受賞者寄稿
実践報告
  • 南里 穂, 永渕 美樹, 江頭 早苗, 藤井 純子, 安西 慶三, 古賀 明美
    2025 年29 巻2 号 p. 41-46
    発行日: 2025/09/30
    公開日: 2025/10/28
    ジャーナル フリー

    佐賀県では糖尿病支援体制の充実を図り,合併症の発症や重症化予防を目指して,佐賀県糖尿病コーディネート看護師(以下,CONsと略す)の育成および活動支援を実施した.本稿では,CONsの実践と意義を検討した.治療中断歴があり複雑な課題を抱える2型糖尿病患者に対し,CONsは保健師と連携して受診再開を促した.また,糖尿病基幹病院の糖尿病専門医や多職種と連携し,患者が糖尿病治療を受け入れられるよう看護実践を展開した.さらに,かかりつけ医療機関に逆紹介する際には,かかりつけ医療機関を訪問し医師,看護師と連携して支援した.CONsが訪問することで,かかりつけ医療機関看護師が糖尿病治療について知識を得る機会となり,患者は治療を継続できた.CONsの保健師および地域の医療機関との連携は患者の治療継続に有益である.この活動が拡大することで地域の糖尿病治療支援の水準の向上にも寄与することが示唆された.

資料
  • 清水 浩美, 富岡 晶子, 谷本 真理子
    2025 年29 巻2 号 p. 47-54
    発行日: 2025/09/30
    公開日: 2025/10/28
    ジャーナル フリー

    本研究は,糖尿病移行の確率が高い妊娠糖尿病(以下.GDMと略す)女性の産後生活を知ることが,糖尿病発症予防の支援を検討するうえで必要であると考え,出産後1年以内の変化の大きい時期における妊娠糖尿病と診断を受けた女性の産後生活を明らかにすることを目的に,9名に半構造化面接を行い質的帰納的に分析した.その結果,【厳しい食事制限から解放され食事量や間食が増えている】【血糖値を気にしながら自分なりの判断で食事をしている】【自分では生活をコントロールすることができないほど育児に追われている】【妊娠中の療養方法を活かして食事をしている】【家族が健康的に過ごせる生活の仕方を選んでいる】【妊娠糖尿病診断による孤独感や不安に一人で対処して過ごしている】【サポートがなければ自分のための時間を作ることができない】という生活が明らかとなった.女性たちはGDM診断時からの孤独感や不安に一人で対処し,育児に追われながらも,自身と家族の健康のために妊娠中の療養方法を取り入れて過ごしていた.GDM女性が療養経験を踏まえて精神的・身体的な健康を維持し,糖尿病を予防するために医療機関や地域の専門職が連携し,継続的に支援する必要性が示唆された.

  • 太田 美帆, 伊波 早苗, 東 めぐみ, 恩幣 宏美, 小田 和美, 林 優子, 河口 てる子, 下村 裕子, 安酸 史子, 井上 智恵, ...
    2025 年29 巻2 号 p. 55-64
    発行日: 2025/09/30
    公開日: 2025/10/28
    ジャーナル フリー

    本稿では,「看護の教育的関わりモデル」の構成概念である「治療の看護仕立て」の先行要件・属性・帰結の明確化と再定義を概念分析の目的とし,Walker & Avant(2005/2008)の手法に沿って行った.「治療の看護仕立て」の属性は,【認知・生活・意思を捉える】【治療を生活に合わせる】【治療の効果・リスク・実行可能性を見通す】【治療を工夫し調整する】【患者に合った方法を選択する】【医師と連携・交渉する】【治療と生活の折り合いがつくように提案し,やりとりをする】の7つが抽出された.先行要件は「患者の生活と治療とのずれ」と「看護職者の疾患・治療に関する専門的知識・技術」であり,帰結は「調和のとれた治療」と「疾患コントロールの改善」であった.「治療の看護仕立て」を「看護職者が,対象者の意思・認知・生活に合わせて,効果・リスク・実行可能性を見通し,医師と連携・交渉しながら,治療を工夫し調整するプロセス」と再定義した.

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