2018 年 22 巻 2 号 p. 99-107
本研究は,看護師の糖尿病患者へのかかわりについて記述された先行研究から,<かかわり>の概念を明らかにし,それが患者にとっていかなる意味を持つ経験となっていたのか,その内実を明らかにすることを目的とした.
データは,「糖尿病&かかわり」をキーワードに検索し,Walker・Avantの方法を参考に概念分析をおこなった.34文献から,「看護師は,糖尿病に罹患したことによるありのままの患者の思いを表現できる関係と場を整え,患者の示す思いを受け止めていく.また,固有の糖尿病療養に向けて患者の力を高めることができるように支援し,そのやり取りにおいて生じてくる看護師の思いを患者に示していく応答の過程」と概念の定義をした.
<かかわり>は,患者が療養の力を持てるような支援をすること,また患者の苦しみなどの表現に看護師の行為が対となって応答することである.患者は,自分に自信を持ち,患者と共にある看護師の存在を自覚する経験をしていた.