日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
就労している2型糖尿病患者の生活時間のマネジメントとQOLの関連 決定木分析を用いた検討
中尾 友美堤 千代武石 千鶴子清水 安子
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2021 年 25 巻 1 号 p. 1-9

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抄録

目的:就労している2型糖尿病患者の生活時間のマネジメントとQOLの関連を明らかにし,生活時間のマネジメントを活用した患者教育方法について検討する.方法:就労している2型糖尿病患者に質問紙調査を実施した.調査内容は,基本属性,生活時間のマネジメント,健康関連QOLとした.分析は,健康関連QOLを従属変数,生活時間のマネジメントを独立変数とした重回帰分析,決定木分析を実施した.結果:187名を分析対象とし,重回帰分析では,生活時間のマネジメントと精神的側面,役割/社会的側面との関連がみられた.決定木分析では,精神的側面と最も関連があるものは“時間のコントロール”であり,役割/社会的側面では“仕事の調整”であった.結論:生活時間のマネジメントという側面からケアをする際は,“時間のコントロール”に着目しながらも,患者の主体的な意思決定を重視しながら生活時間のマネジメントができるように関わることが望ましい.

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© 2021 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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