日本糖尿病教育・看護学会誌
Online ISSN : 2432-3713
Print ISSN : 1342-8497
ISSN-L : 1342-8497
原著
糖代謝異常の診断を受けていない妊婦が過剰発育児を出産した要因についての検討
清水 正子茂木 真伊藤 俊
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 28 巻 2 号 p. 77-84

詳細
抄録

非糖代謝異常妊婦が過剰発育児を出産した要因を後方視的に検討した.急性期病院1施設の2021年度分娩症例273件より,死産・多胎および2,500ℊ未満の児を出産した妊婦,糖代謝異常妊婦を除外し,A群(3,500ℊ以上の児を出産した24件),B群(2,500~3,499gの児を出産した192件)の妊婦を比較した.A群はB群より分娩週数が遅く(p<0.001)非妊娠時BMIが高く(p=0.028)初期血糖値が高かった(p=0.037).新生児体重は分娩週数と非妊娠時BMIに相関を認めた.多変量解析の結果,過剰発育児を出産した要因は,分娩週数の遅延,非妊娠時BMIの高値,初期血糖値の高値,不妊治療の既往であった(オッズ比〔95%CI〕:2.46〔1.46-4.15〕,1.20〔1.07-1.35〕,1.06〔1.00-1.12〕,5.91〔1.26-27.6〕).

糖代謝異常の診断を受けていなくても,過剰発育児のリスク要因を考慮した予防介入の必要性が示唆された.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
次の記事
feedback
Top