日本糖尿病教育・看護学会誌
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青年期以降に発症した1型糖尿病をもつ人のレジリエンスの内容
岩下 真由美高見沢 恵美子岡光 京子
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2025 年 29 巻 2 号 p. 95-105

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抄録

本研究の目的は,青年期以降に発症した1型糖尿病をもつ人のレジリエンスの内容を明らかにすることである.

研究参加者は,糖尿病専門外来に通院している青年期以降に発症した1型糖尿病患者21名であった.レジリエンスの内容について,半構造化面接を行い,面接内容を質的帰納的に分析した.面接内容は対象者の許可を得て録音し,逐語録を作成し,1型糖尿病をもつ人のレジリエンスの内容を表す記述を抽出し,コード化し,カテゴリー化した.

結果として,91コードが抽出され,青年期以降に発症した1型糖尿病をもつ人のレジリエンスの内容として,【楽観的な性格】【ストレスに対する柔軟な対応】【知識や技術を獲得するための行動】【良好な血糖コントロールを目指すために行っている方法】【周囲の人からのサポート】【1型糖尿病と共に生きていくことへの後押し】【1型糖尿病についての前向きな受け止め】【インスリン注射に対する前向きな受け止め】【1型糖尿病と共に生きることへの決意】【生きていくうえでの抱負】の10のカテゴリーが抽出された.

本研究で明らかにされたレジリエンスの内容には,2型糖尿病と比較して,1型糖尿病をもつ人に特有なレジリエンスが多く認められ,看護実践の場では個々のレジリエンスを把握し,支援をしていく必要があることが示唆された.

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© 2025 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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