本研究は,診断後3ヵ月以内の2型糖尿病患者を対象に,食行動における男女の差異を明らかにすることを目的とした.自記式質問紙にて食行動を調査し,性別による食行動の差異についてマンホイットニーのU検定を用いて検討した.分析対象者は男性69名,女性32名であった.食行動の比較では,男性の方が,「甘味料はカロリーの少ない人工甘味料を使う」の実施率が高く(U = 769.00,Z = -2.34,p = 0.02,r = 0.24),また「煮物などは甘い味付けのものを好んで食べる」(U = 719.00,Z = -2.82,p = 0.01,r = 0.28),「空腹感を覚えたらすぐに何かを食べる」(U = 775.5,Z = -2.42,p = 0.02,r = 0.24),「揚げ物を好んで食べる」(U = 841.00,Z = -1.99,p = 0.05,r = 0.20)という是正が推奨される食行動を控えていた.今回の結果により,治療開始早期の2型糖尿病患者の食事療法に関する自己管理教育と治療支援を行う際には,性差による食行動の特徴を考慮した質問を組み込むことで,早期に問題を抽出することができ,的確な教育的支援に結びつけることができると考えられる.