本研究は,就労中の2型糖尿病患者における身体活動量および座位時間,心理的要因の実態と血糖コントロールとの関連を明らかにすることである.65歳未満で就労中の2型糖尿病患者96名を対象に,質問票を用いた横断調査を行った.単回帰分析にて,男性のHbA1c高群は,自己効力感が低く,心理的負担度が高かった.一方で,HbA1c高群の方が,身体活動量が多く仕事中の座位時間が短かった.女性では有意な関連がなかった.重回帰分析にて,自己効力感がHbA1c値に負の有意な関連を示した.以上から,HbA1c値との関連要因は男女で異なり,特に自己効力感は血糖コントロールと関連する心理的要因の一つであることが示唆された.身体活動量や座位時間については,量や時間だけでなく,それらの質や心理社会的要因も含めた包括的な検討が求められる.