アート・ドキュメンテーション研究
Online ISSN : 2433-2860
Print ISSN : 0917-9739
ISSN-L : 0917-9739
写真メディアを軸とした沖縄祭祀アーカイブズ
──写真家・比嘉康雄資料を事例に
高科 真紀
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 29 巻 p. 3-16

詳細
抄録

 比嘉康雄(1938-2000)は、戦後の沖縄を代表する写真家の一人である。警察官から転身して写真家となり、戦争と日本復帰により変容する沖縄社会を生きる人々の姿をカメラとペンで記録した。1974年に宮古島で祖神祭に立ち会って以降は、祭祀の世界を精力的に取材し、膨大な写真と取材の記録を遺した。2018年より、筆者らは資料調査に着手した。対象は、写真や取材ノート、音声テープなど写真活動のなかで生み出されたすべての記録類である。本稿では、調査の実践的取り組みを示したうえで、比嘉康雄の写真活動の検証と、作家本人による記録作成・写真整理方法を分析する。さらに利活用に向けた権利処理の課題を指摘し、公開の在り方について考察する。

著者関連情報
© 2021 アート・ドキュメンテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top