アート・ドキュメンテーション研究
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最新号
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
研究論文
  • 丸川 雄三
    2023 年 31 巻 p. 3-13
    発行日: 2023/05/31
    公開日: 2024/07/23
    ジャーナル フリー

     文化遺産オンラインが2022年4月にリニューアルを果たし、モバイル端末への対応を念頭に置いた新たな機能としてデジタルビューア「タイムマシンナビ」を公開した。本論文は、タイムマシンナビのシステムおよびインタフェースの特徴を説明するとともに、スライダ式のナビゲーションによる「時代」と「地域」のファセット検索が、操作性および閲覧性の向上をもたらしていることを示した。タイムマシンナビの活用においては、作品に適切な索引語が付与されていることが重要である。ColBaseとの自動連携における時代と地域の索引語生成の取り組みを取り上げ、その効果と課題を明らかにした。

研究ノート
  • 石井 淳
    2023 年 31 巻 p. 15-25
    発行日: 2023/05/31
    公開日: 2024/07/23
    ジャーナル フリー

     現代社会における展覧会を一つの巨大で複合的なメディアと捉え、受容する一般市民の視点からの有用な情報モデルと可能な情報資源組織化のあり方を考究している。

     今回、展覧会に関わり生産・流通・受容される幅広い情報を分類識別することを目的とした包括的な情報モデルを試作し、実際に開催された10の展覧会を対象にその適合性を評価・考察した。

     今後、提示したモデルを足掛かりとして、既存の情報資源組織化の枠組み(CIDOC-CRM等)に依拠した構造化記述やその先のデータセット試作等へ取り組みを進め、ノウハウ等を整備公開していきたいと考える。

  • ──渡辺仁、岸田日出刀資料を事例として
    飛田 ちづる
    2023 年 31 巻 p. 27-34
    発行日: 2023/05/31
    公開日: 2024/07/23
    ジャーナル フリー

     収蔵資料のうち、小規模な建築資料を用いて、調査研究を行える可能性を検討した。単独で展覧会を開催できる規模ではないが、現存する建築と資料の比較、他組織に収蔵されている資料と組み合わせることで、可能性は十分ある。今回は著者の担当であった渡辺仁と岸田日出刀の資料を対象とする。偶然、同時代の建築家であるが収蔵されている資料の質は異なる。岸田は他の収蔵施設の資料と組み合わせることで一般的な内容の建築資料となり、渡辺は、全体の量は少ないものの現存する作品と組み合わせることで、同氏の作品の位置づけの補強につながる可能性を考えられる。今後も継続して調査と研究を行うことで、近代建築の継承の意義を補強できる。

事例報告
参加報告記
2022年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会
2022年度アート・ドキュメンテーション学会第15回秋季研究集会
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