発達支援学研究
Online ISSN : 2435-7626
発達の支援者としての保育者養成の課題
足立 智昭
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2023 年 3 巻 2 号 p. 83-89

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抄録
この小講演では、若手保育者の早期離職の背景に、支援の難しい気になる子どもや保護者の存在があるのではないかとの著者の問題意識のもと、著者が保育者養成校で実施している授業の一端を紹介した。その工夫として、学生が気になる子どもを包括的に理解するために、著者が担当する1年次から4年次までの授業で、同じ架空事例を繰り返し紹介し、段階的に実践的な課題を与えた。また、保護者対応においても、(1)保護者の感情を立体的に捉え、その感情に応えること、(2)そのことを通して、保護者の言葉の意味を正確に捉えること、さらに(3)自分の感情を俯瞰的に捉えることをねらいとして、架空事例に基づいて繰り返し演習を行った。この学会には、養成校の教員も数多く所属することから、学校の垣根を越えて若手保育者の早期離職を防ぐために、学生がより実践的に発達支援を学ぶことができるよう、情報交換の場をもつことも有意義ではないかと考えた。
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© 2023 日本発達支援学会
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