抄録
本稿では、韓国における青少年・家族相談の制度と運用実態を概観し、効果的な介入について提示することを目的とする。第1部では、公的相談インフラ(CYS-Net、24時間対応の1388)と学校基盤のWeeプロジェクト(Wee-Class/Wee-Center/Wee-School)、地域・民間機関との連携、相談人材・資格について概観し、予防・介入・回復を段階的に支える構造的特徴と、人的資源の不足や短期介入中心、地域格差、保護者参加の不安定性等の課題について述べた。第2部では、対人関係やメンタルヘルス、デジタル過剰依存、非自殺的自傷(NSSI)、自殺リスク、違法賭博、ひきこもり、学業中断といった青少年にみられる主な問題と、家族相談で顕在化する課題について整理した。これらの解決に向けては、関連機関との連携と長期的な事例管理、家族全員参加を原則とする構造的介入、対面とオンラインを統合したハイブリッドモデル、標準化された家族評価ツールの整備等が、今後韓国の相談現場において必要であることを指摘した。