抄録
高分解能衛星画像による建物被害の自動検出手法を検討するため,2010年ハイチ地震前後に撮影された衛星画像を利用して,被害建物における画像のテクスチャの特徴を検討した.倒壊した建物では瓦礫の発生によりテクスチャが地震後に粗く変化することを示した上で,同時生起行列に基づくテクスチャ解析を行い,被害建物とテクスチャ指標の関係を検討した.その結果,倒壊建物を評価するには,異質度(Dissimilarity)の指標がより有効であることを示した.さらに,地震前後の画像から算出した異質度の指標を用いて倒壊建物を自動検出したところ,全体の約70%を正しく検出できることを示した.