日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
報告
辺長比が大きいRC造建物における振動性状の季節変動
酒井 周高橋 徹中村 友紀子
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 18 巻 1 号 p. 1_134-1_149

詳細
抄録

梁間方向が9mであるのに対し,桁行方向が最大で84mと非常に大きい辺長比を持つ建物を対象として,強震時及び常時微動の振動観測が長期間にわたって行われた.得られた記録に対して並進振動及び捩れ振動の成分に注目してフーリエ変換を用いた解析を行い,推定される卓越振動数が季節によって変動していることを確認した.さらに,コヒーレンスが低下する現象についても検討を行い,振動性状の詳細について考察を行った.また,比較的短時間の気温変化であっても卓越振動数が変化する例が見られた.

著者関連情報
© 2018 公益社団法人 日本地震工学会
前の記事
feedback
Top