日本地震工学会論文集
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論文
地震時斜面崩壊による道路閉塞を考慮した中山間地の孤立リスク評価:2004年新潟県中越地震と2016年熊本地震への適用
小野 祐輔日比 慧慎
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2019 年 19 巻 6 号 p. 6_232-6_243

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抄録

本論文では, 2004年新潟県中越地震の山古志村と2016年熊本地震の南阿蘇村の集落の孤立確率を求め, 実際の孤立被害と比較した.孤立確率の計算に必要なデータは, 斜面の勾配, 地震動のPGA分布, 道路ネットワークである.山古志村では全域で孤立確率が高くなったのに対し, 南阿蘇村では一部の集落のみが孤立確率が高くなった.この結果は, 山古志村では村全域が孤立状態になったこと, および南阿蘇村では一部の集落のみが孤立したことと良い一致を示した.

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© 2019 公益社団法人 日本地震工学会
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