日本地震工学会論文集
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論文
強震記録の直交2成分間の相関係数に関する分析
高尾 誠佐藤 浩章
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2021 年 21 巻 5 号 p. 5_161-5_183

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抄録

我が国の原子力施設の耐震設計において応答スペクトルに基づく方法で入力地震動を作成する場合,水平成分については1つの目標応答スペクトルに対し直交する2成分の模擬地震動を作成する.その際,両者の特徴は一様乱数によって与えられた位相のランダム性や観測記録における異なる2成分の位相特性の違いによって区別されている.一方,米国の原子力規制委員会の基準では,3成分を同時入力して原子力施設等の地震応答解析を実施する場合は,入力する3成分が互いに統計的に独立であることを示すべきとされており,基準値としてChen (1975)による相関係数の絶対値を導入している.本論文では,Chen (1975)による相関係数に着目して,我が国の2000年以降の強震動加速度記録を対象に直交2成分間の相関係数を求め,統計処理を行うとともに地震に関する各種パラメータが相関係数に与える影響を分析した.また,一般的な応答スペクトルに基づく方法により模擬地震動を作成した上で相関係数を解析した.

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