地震により倒壊した家屋からの人命救助活動の向上に向け,消防,警察等の救助機関において,倒壊家屋内で梁等の下敷きとなっている要救助者の挟圧解除を迅速・的確に行うための検討・検証が進められている.本研究では,2016年熊本地震以降に有効性が確認された「要救助者下部側の破壊・押下げ」による挟圧解除手法について,要救助者周辺の床版の基本的力学性状(床版の剛性)の把握を目的とする実証実験を行った.その結果,救助実務の向上に有用と考えられる知見を5点整理することができた.また,本研究を通じて開発した実験方法(試験治具,実験手順等)は,今後の更なる検討・検証推進に有用な知見を提供するものと考えられ,地震倒壊家屋による人的被害軽減への寄与が期待される.