日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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常時微動のH/Vスペクトル比と地形・地盤分類を用いたスペクトル増幅率の推定
先名 重樹翠川 三郎若松 加寿江
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2008 年 8 巻 4 号 p. 1-15

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抄録
常時微動のH/Vスペクトル比からスペクトル増幅率を推定することを目的とし, K-NETおよびKiK-net観測点を対象として検討を行った. 応答スペクトルの距離減衰式から求まる工学的基盤での応答スペクトルに対する観測記録の応答スペクトルの比からスペクトル増幅率を求め, これと常時微動のH/Vスペクトル比との関係を微地形区分毎に検討し, 常時微動のH/Vスペクトル比からスペクトル増幅率を推定する簡便な関係式を作成した. この関係式を利用して, 2007年新潟県中越沖地震を対象として, 各地点でのスペクトル増幅率を常時微動測定結果と微地形区分から求め, 距離減衰式から推定した工学的基盤での応答スペクトルに乗ずることにより, 各地点での応答スペクトルを推定した. 推定された応答スペクトルには, 微動のH/Vスペクトル比からの地盤の卓越周期が反映され, 観測記録にみられるスペクトルのピークが表現されており, 多くの地点で観測記録と対応がよく, 本方法の有効性が確認された.
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