抄録
高校情報科「情報Ⅰ」の情報デザインの授業では,成果物を評価・改善させるPDCAサイクル型の学習活動が求められる.本研究は,実制作をともなう情報デザインの授業に,スパイラル学習モデルの適用と,評価に用いる専門的な評価規準を提案し,その学習効果を明らかにする.本稿では名刺制作を題材に,学習者に名刺を段階的に制作させ,各段階で専門的な評価規準を用いて評価し,その評価結果を比較・検討することで,スパイラル学習モデルを用いた情報デザインの指導と評価方法の学習効果を考察した.その結果,スパイラル学習を行うことによる学習効果と,ある段階の評価規準による複数回評価が,次段階の評価規準による評価の向上につながることが認められた.