日本腹部救急医学会雑誌
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特集:腹部実質臓器損傷の治療戦略―手術か,IVRか,保存的治療か,私はこうして決めている―
肝損傷の治療戦略についての検討
阪本 雄一郎, 益子 邦洋
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2008 年 28 巻 6 号 p. 803-807

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抄録
(はじめに)当科では,外傷患者に対する初期輸液療法の反応やdamage control surgery(DCS)の決断基準を定め治療方針を決定している。(対象と方法)1994年1月から2006年6月までに当科において経験した肝損傷289例中,来院時心肺停止症例を除く247例を対象として,積極的止血法を選択する際に選択すべき止血法について検討した。また,IIIb型肝損傷の検証からさらなる救命率の向上について考察した。(結果)IVR施行の9例は全例responderかstableの症例であり,全例救命されていた。transient responderもしくはnon responderの症例は全例開腹手術が施行されており,死亡例は全例DCS施行例であった。IIIb型肝損傷の救急室開腹手術例は,来院から手術開始までの平均時間は39.1分,平均ISS 42.3,平均Ps 0.413であり3例(42.9%)を救命し得ていた。(考察)止血を要する肝損傷の治療法選択に当科の外傷初期輸液の反応は有用であり,今後は外傷症例の集約化が重要である。
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© 2008 日本腹部救急医学会
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