日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
小腸瘻を有する腹壁縫合創離解部に対して,Vacuum Assisted Closureが有効であった1例
本間 陽一郎山本 博崇
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キーワード: 小腸瘻, 創離解
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2010 年 30 巻 3 号 p. 455-457

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抄録
症例は18歳男性で,普通自動車運転中の衝突事故にて,当院救急外来に搬送された。S状結腸穿孔,腹直筋断裂と診断し,緊急手術を行った。開腹すると直腸Rsに穿孔部位を認めたため,ハルトマン手術と腹壁修復を行った。術後20日より創部は離解し,術後28日に正中創に小腸瘻を形成した。術後35日目よりVacuum Assisted Closure(以下,VAC)を導入し,約1ヵ月で創部の治癒は進み,小腸瘻にパウチを装着し経口摂取が可能となった。栄養状態を改善したのち,術後214日に瘻孔腸管の切除と人工肛門の閉鎖を行うことができた。VACは離解創に対する使用は一般的だが,小腸瘻を伴った離解創に対しても有効な治療法であったため報告する。
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© 2010 日本腹部救急医学会
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