日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
術前CT検査にて診断し得た子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例
竹中 賢梶山 潔能美 昌子由茅 隆文播本 憲史祇園 智信甲斐 正徳長家 尚
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2012 年 32 巻 5 号 p. 939-942

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抄録
症例は42歳,女性。2日前からの心窩部痛と嘔気を主訴に当院救急外来を受診した。急性腸炎の診断にて帰宅し経過をみていたが症状は改善せず,再度当院を受診した。腹部単純X線検査と腹部CT検査にて,子宮広間膜ヘルニアが疑われたが症状は軽度であり,保存的加療を患者本人が強く希望したためイレウス管を挿入し,入院にて厳重経過観察となった。入院3日目に腹部所見の増悪を認め,絞扼性イレウスへの進展を疑い緊急開腹手術を施行した。開腹所見では,骨盤右側の子宮広間膜に裂孔を認め,小腸の一部がその裂孔に陥入し絞扼されていた。イレウス解除,虚血に陥った腸管切除および裂孔の閉鎖術を施行した。術後経過は良好で第14病日に退院となった。今回,われわれは術前腹部CT検査にて診断し,手術を施行した子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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