日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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原著
虫垂憩室症例の検討
山村 英治大住 幸司徳山 丞浦上 秀次郎尾本 健一郎石 志紘島田 敦大石 崇磯部 陽
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2015 年 35 巻 7 号 p. 849-853

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抄録
急性虫垂炎は頻度の高い疾患であるが,虫垂憩室は比較的まれな疾患であり,虫垂炎の診断で手術を施行して診断されることが多い。今回,2012年1月から2013年12月までの2年間に急性虫垂炎の診断で手術を施行した191例のうち虫垂憩室を認めた14例(7.3%)について虫垂憩室を認めなかった177例(92.7%)と比較検討した。患者背景,来院時検査所見,最大虫垂径,穿孔率,在院日数を比較し,穿孔率が統計学的に有意に高値であった。虫垂炎の炎症の程度が軽症でも穿孔のリスクとなりえると考えられた。画像診断の進歩によりCTでの虫垂憩室の術前診断もある程度可能と考えられる。虫垂憩室を疑う所見を認めた場合,軽症虫垂炎と判断しても穿孔のリスクが高いため外科的治療を考慮する必要があると考えられた。
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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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