抄録
【目的】大腸穿孔は敗血症に至ることが多く,周術期の集学的治療が救命のために重要である。当センターの大腸穿孔症例を検討し,救命率向上のための方策を提唱する。【方法】2010年4月から2013年8月の間に緊急手術を施行した大腸穿孔の21症例を対象に,当センターの周術期管理について検討した。【結果】術式はハルトマン手術が18例,うち2例に二期的手術を施行した。平均Acute Physiology And Chronic Health Evaluation(APACHE)Ⅱスコア21.7点,28日生存率95.2%,標準化死亡比0.11であった。Early Goal-Directed Therapy(EGDT)達成率は100%で,エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)は8例に導入,全例で循環動態の改善を認めた。【結語】当センターの標準化死亡比は良好で,治療戦略の妥当性が示唆された。