日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
術前診断が得られた超高齢者の胆囊捻転症の1例
今井 紳一郎林 征洋
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2017 年 37 巻 1 号 p. 113-116

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抄録

胆囊捻転症は緊急手術を要する急性腹症の1つであり,急性胆囊炎などとの鑑別が問題となる。今回われわれは胆囊捻転症の1例を経験したため報告する。症例は93歳女性で,前日からの腹痛を主訴に当院を受診した。身体所見上は限局性腹膜炎であり,腹部造影CT検査で胆囊の腫大,胆囊壁造影効果の低下,胆囊管から胆囊頸部の急激な狭小化・途絶を認めた。以上から胆囊捻転症と診断し,入院翌日に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した。術後経過は良好であった。過去報告例の検討ではCT,MRI,USの画像所見が報告されていた。なかでもCT,MRIにおける胆囊管の狭小化・渦巻き状構造所見は本症に特徴的であった。胆囊捻転症は比較的まれな疾患であるが,その画像所見を知り,正確な診断に努める必要がある。

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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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