日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
ダブルバルーン小腸内視鏡で診断しえた内翻Meckel憩室による反復性腸重積症の1例
原 貴信金高 賢悟井上 悠介藤田 文彦高槻 光寿江口 晋
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2017 年 37 巻 3 号 p. 407-411

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抄録

症例は50歳代女性。間欠的腹痛を主訴に近医を受診した。腹痛時のCTで小腸内にtarget signを認め,腸重積症の疑いで紹介となった。原因精査目的の経肛門的ダブルバルーン小腸内視鏡検査を施行し,回盲弁より約60 cm口側に腸管内に突出する芋虫様腫瘤を認めた。腫瘤は腸粘膜に覆われ,先端に発赤・潰瘍を伴っていた。肉眼的性状および病変部位から,内翻Meckel憩室を先進部とする腸重積症と診断した。腸重積は自然に解除されており,待期的に手術を施行した。腹腔鏡下に内翻したMeckel憩室根部の同定は容易であったが,内翻した憩室の用手的解除は適わず,小腸切除を施行した。病理組織学的検査では粘膜固有層から粘膜筋板にかけて異所性膵組織,幽門腺様組織を認めた。自然軽快を繰り返す難治性の腹痛に対し,ダブルバルーン小腸内視鏡検査による術前診断は手術に際した十分な全身評価を可能にし,術式の決定において有用であった。

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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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