JA広島総合病院消化器外科
2017 年 37 巻 6 号 p. 891-894
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症例は51歳,女性。右上腹部痛,嘔吐,下痢が出現し,翌日には下血も出現したため受診した。腹部CT検査で,小腸─大腸の腸重積像を認め,先進部に脂肪腫を疑わせるlow density massが複数描出された。下部消化管内視鏡による整復を試みたが困難であったため,緊急手術を施行した。用手的に整復し,腫瘍を触知した約20cmの回腸を切除した。摘出した回腸には複数個の脂肪腫が存在していたため,回腸lipomatosisと診断した。
腹部救急診療の進歩
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