日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
出血により心肺停止をきたし二期的手術で救命し得た胃潰瘍の1切除例
渡邉 卓, 角 泰廣, 石上 雄太, 中野 良太, 加藤 喜彦, 宮原 利行, 中野 浩
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2018 年 38 巻 4 号 p. 749-752

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抄録

症例は75歳女性。自宅で意識消失をきたし当院救急外来に搬送された。当院到着後心肺停止状態となり蘇生処置を行い心拍が再開した。吐血と経鼻胃管からの血性排液があり,腹部CTで胃内に多量の血腫を認めた。上部消化管出血による出血性ショックと診断し,上部消化管内視鏡による止血を試みたが,多量の凝血塊のため出血源の同定が困難であった。十二指腸には異常を認めなかったことから胃出血と診断し,緊急手術を施行した。胃体下部前壁を切開し内腔を確認すると胃体上部後壁の潰瘍性病変からの動脈性出血を認め,止血困難であり救命目的で単純胃全摘術のみ行い二期的手術を行う方針とした。術後肺炎が遷延し気管切開術を要したが集学的治療で救命され,第35病日にRoux-Y再建術を行った。第129病日に退院となった。胃潰瘍からの出血で心肺停止をきたした症例に対して二期的手術を施行し救命し得た1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

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© 2018, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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