日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
術中ICG蛍光法で腸管切除を回避し得た子宮広間膜裂孔ヘルニア嵌頓の1例
油木 純一清水 智治園田 寛道太田 裕之植木 智之三宅 亨山口 剛貝田 佐知子飯田 洋也谷 眞至
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2019 年 39 巻 1 号 p. 043-046

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抄録

症例は45歳,女性。突然の腹痛と嘔吐を発症して約2時間後に救急外来を受診した。造影CTで子宮広間膜裂孔ヘルニア嵌頓による絞扼性腸閉塞と診断し,腹腔鏡下で緊急手術を施行した。子宮左側の子宮広間膜裂孔部に小腸が嵌頓しており,約20cmにわたって嵌頓小腸の漿膜面が暗赤色に変色していた。小開腹で体外に小腸を誘導して観察したところ,一部肉眼的に血流評価が困難であったため,術中ICG蛍光法で小腸血流の評価を行った。小腸の末梢血管に蛍光を認め,さらに観察すると小腸自体の蛍光も認めたので小腸切除は不要と判断した。子宮広間膜の裂孔処理は腹腔鏡下で修復し手術を終了した。経過良好で術後12日目に退院した。退院して11ヵ月後までに遅発性の血流障害を認めず経過している。今回,ICG蛍光法で嵌頓小腸の血流評価を行い,小腸切除を回避できた1例を経験した。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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