日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
空腸狭窄をきたした外国人女性の腸結核の1例
杉本 敦史福岡 達成永原 央渋谷 雅常井関 康仁松谷 愼治王 恩大平 雅一
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2019 年 39 巻 6 号 p. 1087-1090

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抄録

症例はペルー出身の45歳女性。嘔吐,腹痛を主訴に当院を受診した。下部消化管内視鏡検査で盲腸にびらんと潰瘍を認め,またダブルバルーン小腸内視鏡検査で空腸に全周性狭窄病変を認めた。肺結核病変は認めなかったが,T-SPOT®. TB検査は陽性であった。経口摂取困難のため,治療および診断目的に手術を施行した。Treitz靭帯より220cmの下部空腸に狭窄を認め,単孔式腹腔鏡下小腸部分切除術を施行した。術後経過は良好で,第9病日に退院した。術後14日目に粘膜生検の培養検査より結核菌を検出したため,腸結核の診断に至った。腸結核の好発部位は胃酸の影響を受けにくく,内容物が停滞しやすいことから回盲部や結腸とされ,空腸に発症することはまれである。また日本における外国人の人口増加に伴い,外国出身者の結核患者は増加傾向である。結核蔓延国出身者の非腫瘍性腸閉塞においては腸結核を鑑別にあげることが重要である。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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