日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
鈍的外傷による横隔膜破裂11例の検討
山吉 隆友岡本 好司木戸川 秀生榊原 優香長尾 祐一上原 智仁野口 純也新山 新伊藤 重彦
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2020 年 40 巻 6 号 p. 799-802

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抄録

鈍的外傷による横隔膜破裂は比較的まれで診断に苦慮することも多い。同疾患への留意点を明らかにするため当院で経験した横隔膜破裂11例につき損傷形態と術前診断の有無,治療法,合併損傷,予後を中心に検討した。Ⅲa型損傷4例,Ⅲb型損傷7例。術前診断はⅢb型損傷の全例でなされ,うち2例が遅発性診断であった。Ⅲa型損傷4例は術前診断されず胸腹部出血の緊急手術中に診断された。Ⅲa型では右側損傷と出血性ショックがⅢb型に比し有意に高頻度であった。6例が多発外傷,うちⅢa型3例が合併する臓器損傷により死亡した。鈍的外傷による横隔膜破裂では遅発的診断の症例があること,多発外傷における緊急治療中診断される場合があること,予後は合併する他臓器損傷に大きく依存しⅢa型では出血性ショックにより予後不良となりやすいことの銘記が必要である。

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© 2020, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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