日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
原著
急性胆管炎におけるProcalcitoninの有用性の検討
是川 海沖 元二國光 敦
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 40 巻 7 号 p. 809-816

詳細
抄録

当院で経験した急性胆管炎122例を対象に,procalcitonin(以下,PCT)の有用性を後方視的に検討した。PCTは重症度の悪化に伴い有意に上昇した。PCT・WBC・CRP 3因子のROC–AUCは,各マーカー間に有意差を認め(P<0.0001),PCTが最も高い診断能を示した(PCT:0.89,WBC:0.78,CRP:0.73)。また,血液培養陽性患者のPCTは陰性患者に比し有意に高く,血液培養陽性を選別するROC–AUCは0.65,陽性を疑うcut off値は1.3ng/mLであり,PCT 1.3ng/mLを区切りに血小板数を比較すると1.3ng/mL以上の患者で有意に減少していた。PCTは緊急胆管ドレナージを要する患者の選別や潜在性重症化患者を推定できる可能性があり,新たなバイオマーカーとなり得ると考えられた。

著者関連情報
© 2020, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
次の記事
feedback
Top