2020 年 40 巻 7 号 p. 817-821
当院では胆囊炎に対して細径鉗子を用いたreduced port surgery(以下,RPS)を行っている。RPSの適応および安全性に関して後方視的に検討した。【対象と方法】2016年1月から2019年4月までに腹腔鏡下胆囊摘出術を行った174例のうち,RPS群70例と従来法群104例で検討を行った。【結果】RPS群ではTokyo Guidelines 2018(以下,TG18)における軽症例が多く,術者における外科専門医の割合が高く,合併症に有意差は認めなかった。さらにTG18の軽症例に限った追加検討では,RPSで出血量が少なく,合併症に有意差は認めなかった。【結語】胆囊炎に対するRPSはとくに軽症例に対して習熟医が施行することで,従来法と同様に安全に施行可能であった。